一般社団法人 放射線治療品質保証研究開発応用機構について

放射線治療品質保証研究開発応用機構(Radiotherapy Quality assurance organization for Research, Development & Application: RAQDA)は、放射線治療の品質保証技術の研究開発の促進を目的とするとともに、その目的に資するため、次の事業を行う。

RAQDA

development

放射線治療の品質保証技術の
新規研究開発の促進及び助成

Human resource

放射線治療の品質保証技術の
新規研究開発を担う人材育成の促進及び助成

introduction

放射線治療の新規品質保証技術の
導入促進及び助成

Survey analysis

放射線治療の品質保証の
第三者評価機関としての調査分析

お知らせ

放射線治療品質管理事業

画像誘導高線量率密封小線源治療の郵送調査

強度変調放射線治療の包括的な検証として線量分布検証がありますが、放射性同位元素( 192Irや60Co )を利用した高線量率密封小線源治療の急峻な線量分布は、電離箱線量計やフィルムでの測定を困難にしており、実施されていません。近年、3次元ゲル線量計を用いた線量分布評価が、画像誘導高線量率密封小線源治療 (Image-guided brachytherapy: IGBT)のEnd to End (E2E)試験において線量および位置を含めた包括的な検証で有効であることが示されました。当法人では、 2022年4月より、画像誘導高線量率密封小線源治療の品質保証の支援のため郵送調査体制を整備し、そのための事業を開始しました。
当法人の郵送調査は、ポリマーゲル線量計とその専用ファントムを各施設に郵送し、計画CT撮影、治療計画、および治療装置 (remote after loading system: RALS)による照射を実施していただき、線量分布のみならず線源位置の検証を実施し、IGBTにおけるE2E試験を行います。

申し込み・スケジュール
の打ち合わせ

STEP 1

調査セットの送付

STEP 2

施設での照射

STEP 3

調査セットの返送

STEP 4

解析

STEP 5

調査結果の報告

STEP 6

>> 郵送調査の詳細 <<

画像誘導高線量率密封小線源治療の郵送調査の
パンフレット

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ユーザーの声

計算値と実測値の比較に関しては自施設だけでの評価が難しく一抹の不安を感じており、第三者的な評価を望んでいました(抜粋)

京都大学大学院医学研究科
人間健康科学系専攻 総合医療科学コース
医療理工科学講座 医学物理学分野
中村光宏 先生

小線源治療装置は、稼働台数がリニアックに比べて遥かに少なく、地方では近隣の病院に導入されていないため、相談できるところが県外にしかない。また、当院では、13年前からIGBT実施していたが、他施設から相談を受けることはあっても相談できる施設を知らないのが現状であったので、今後は安全に治療できると感じています。(抜粋)

三重大学医学部附属病院
内藤 雅之 先生

調査を通して、IGBTにおいて内包される各リスク因子について再確認することができ、精度管理項目やプランチェック項目について見直す良い機会となりました。また、本試験の結果より、装置更新時のコミッショニング及び日々の精度管理の結果について総合的に確認することができました。IGBTの妥当性を自施設のみの評価ではなく、第三者機関により評価する事は重要であると感じました。(抜粋)

横浜市立大学附属病院
伊澤 光太郎 先生